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3月3日、中国のオンライン旅行エージェント(OTA)最大手で米ナスダックに上場している「トリップドットコム・グループ(Trip.com、携程集団)」が、2020年第4四半期および通年の財務報告書(未監査)を発表した。
それによると2020年、同グループのGMV(流通取引総額)は3950億元(約6兆5000億円)に達し、通年の純売上高は183億元(約3000億円)だった。第4四半期に関しては純売上高が前年同期比40%減の50億元(約830億円)。株主に帰属する純利益は10億元(約160億円)で、前年同期の20億元(約330億円)から50%減少した。
第4四半期の売上高を部門別に見てみると、宿泊予約部門が前年同期比24%減の22億元(約360億円)、交通関連チケット発券部門が同51%減の17億元(約280億円)、パッケージツアー部門は同67%減の2億6200万元(約43億円)だった。
第4四半期の売上高がアナリストの事前予想をわずかに上回ったことから、希薄化後1株当たり利益も予想を上回った。これを受けてトリップドットコムの株価は3日、引け後に5%以上値上がりし、一時41ドル8セント(約4500円)の値をつけた。
OTA業界の世界各市場におけるシェアは、統計によると欧州首位がブッキングドットコム(Booking.com)、米国はエクスペディア(Expedia)、中国がトリップドットコムとなっている。2020年第1~3四半期、上記3社の各市場における売上高は、それぞれ約344億3000万元(約5700億円)、183億5000万元(約3000億円)、133億5000万元(約2200億円)となった。
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