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韓国のリチウムイオン電池メーカー「LG化学(LG Chem)」は、バッテリー用コア素材を安定して確保するため、中国の銅箔メーカー「九江徳福科技(Jiujiang Defu Technology)」に対し400億ウォン(約38億5000万円)を出資すると、複数の韓国メディアが報じた。LG化学と九江徳福科技はすでに了解覚書(MOU)を締結しており、銅箔事業で長期的な提携関係を構築する計画だ。これに先立ち、LG化学は中国初の銅箔メーカー「徳諾股分(NUODE)」とも安定的な提携関係を樹立している。
1985年に設立された九江徳福科技は、電解銅箔の研究開発・生産・販売を主力事業とし、年間生産能力は4万9000トン。中国国内3位の銅箔メーカーである同社は、「寧徳時代(CATL)」、「中航鋰電(China Aviation Lithium Battery)」、「南都電源(Narada Power Source)」などのリチウム電池メーカーに材料を供給している。
韓国企業が中国の銅箔メーカーに出資する動きとしては、ほかに同国財閥第3位「SKグループ」の持ち株会社「SKホールディングス」が2018年11月、中国の銅箔メーカー「霊宝華鑫銅箔(Lingbao Wason Copper Foil)」の親会社「龍電華鑫集団(Londian Wason Holdings)」に2700億ウォン(約260億円)を出資し、同社第2の株主になると発表した例がある。その後SKホールディングスは20年7月に、電気自動車(EV)用バッテリー事業を強化するためとして、龍電華鑫集団に1000億ウォン(約96億円)を追加出資した。
21年1~4月の中国における駆動用バッテリーメーカーの電池搭載量ランキングで、LG化学はCATLとBYD(比亜迪)に次ぐ第3位につけている。
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