滴滴(DiDi)の今年前半の赤字40億元。殺人事件で唯一の黒字事業も業務停止

配車サービスの滴滴出行(Didi Chuxing)の今年前半の赤字が40億4000万元(約660億円)に上ることが、36Krの取材で明らかになった。赤字の大部分は、乗客への割引クーポンや運転手へのボーナスだった。中国メディアの華爾街見聞は以前、滴滴の2017年の取引額が計250億-270億ドル(約2兆7900億円ー約3兆100億円)で、主事業の赤字が2億ドル強、全体の赤字額は3-4億ドルと報じた。滴滴は3月、2018年に主事業が黒字転換し、会社として10億ドルの純利益が見込めると予測していた。

だが、関係者の話では、滴滴の今年前半の赤字額は、2017年の年間赤字額を上回った模様。2018年の黒字化はほぼ不可能な情勢だ。

滴滴は設立5年で17回資金調達し、200億ドル以上を集めた。激しい値引き競争で、ライバルの快的打車とUberを吸収し、市場をほぼ独占した。にもかかわらず、なぜ黒字化できないのか。

その原因の多くが、相乗りサービス「順風車」で発生した2度の殺人事件にあるだろう。業務停止などで売り上げが大きく減少し、その穴埋めもできなかった。

AI財経社によると、順風車は滴滴の中で唯一の黒字事業で、年間8億元の売り上げがあった。しかし、順風車は2度目の事件後、事業停止が続き、業績に大きな影響を与えている。さらに、滴滴はカスタマーサービスの強化に1億4000万ドルを投じると発表した。

また、美団点評(Meituan Dianping)が配車サービス「美団打車」を立ち上げ、ここでも競争が激化する可能性が高い。

美団打車は3月に正式ローンチし、南京、上海で事業を展開する。美団の王興CEOは3月24日、「進出した都市では3分の1のシェアを獲得した」と語った。

美談がシェアを獲得できたのは、乗車1回あたり30元のクーポンをばらまいたからだ。美団に近い投資家は、「美団は毎月5000万ドルを投じて、南京、上海のシェアを維持している」と明かした。

美団は配車サービスのために10億ドルの資金を用意しているとも伝えられ、滴滴も同等の支出を余儀なくされるだろう。

(翻訳・浦上早苗)

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