米ビジネスメディア「Crunchbase News」の報道によると、AIを活用してリアルタイムで動画分析を行うプラットフォーム「AnyClip」が新たに4700万ドル（約51億円）を調達した。リード・インベスターはイスラエルのVC「エルサレム・ベンチャー・パートナーズ（JVP）」、コ・インベスターは欧州のVC「La Maison Partners」、イスラエルの「ミズラヒ・テファホット・バンク（Mizrahi Tefahot Bank）」や内部投資家数名。現在までにAnyClipが調達した金額は累計7700万ドル（約84億円）に達しており、企業評価額は3億ドル（約320億円）目前だ。

2008年に設立されたAnyClipはイスラエルに本社を置き、経営陣はニューヨークで活動している。同プラットフォームではAIを用いて動画内のコンテンツの識別・タグ付けを行い動画を分類することで、ユーザーの好みや潜在的な関心事を分析できる。現在は動画に登場するブランド、キャラクター、行動、トピック、感情、言語、および表示される何百万ものキーワードを識別可能。

同社はサムスン、マイクロソフト、アマゾン、テンセント、ワーナー・ブラザース、グーグルなど世界トップ企業と提携しており、法人顧客は1000社以上、売上高は数千万ドル（数十億円）に上る。なお、2020年だけで6倍の成長を実現したという。