luckin coffee、2019年決算を発表。不正会計で370億円水増し判明

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中国の新興コーヒーチェーンで、不正会計問題のためナスダック上場廃止となった「luckin coffee(瑞幸咖啡)」が、2019年通期決算の訂正報告書を提出した。訂正後の売上高は前年比260%増の30億2500万元(約520億円)、純損失は同95%増の31億6100万元(約550億円)となった。

2020年に粉飾決算が明るみに出た後、luckin coffee取締役会が独立した特別委員会を立ち上げて内部調査を行った結果、不正会計は2019年4月から行われており、売上高を年間で21億2000万元(約370億円)も水増ししていたことが確認された。

財務報告書によると、luckin coffeeの店舗数は2017年の9店舗から2018年に2073店舗、2019年には4507店舗と増加しており、テイクアウトに特化したスタンド形式の店舗がその大部分を占めている。2019年末時点でスタンド店は全体の94.1%を占める4239店舗にまで増加した。

形態別の店舗数と比率、財務報告書より

2019年の利用者数は前年比224%増の4061万人だった。月平均利用者数は1159万人で前年比168%増加したが、1人当たりの月平均消費量は前年の3杯から2.59杯に減少した。最新のデータによると、今年6月末時点で累計利用者数が7500万人を突破したという。

店舗の運営状況、財務報告書より

luckin coffee側は間もなく2020年の通期決算も発表するとしており、財務報告書の適正化に向けて歩を進めている。

発表を受けて、luckin coffee株は非上場株式の気配表示システムであるピンクシートで大幅に値上がりし、6月30日の終値は22%上げて11.28ドル(約1260円)、時価総額は28億5500万ドル(約3200億円)となった。
(翻訳・畠中裕子)

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