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【新華社上海7月16日】新型コロナウイルスの流行が続く中、中国経済の粘り強さと潜在力が中国消費市場の魅力を一段と高め、外資ブランドを引き付けている。日本のカジュアル衣料大手アダストリアが展開するブランド「niko and …(ニコアンド)」市場部の責任者、小沢隆行氏はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、中国市場での事業拡大を続ける方針を示した。
ニコアンドは2019年12月に中国大陸1号店となるグローバル旗艦店を上海の商業エリア、淮海路にオープンした。ブランド世界最大規模を誇る店内には、衣料品や生活雑貨、家具のほか飲食エリアも併設。1年後となる昨年12月には同じ上海市内の繁華街、南京西路に中国大陸2号店もオープンした。
小沢氏は「1号店がオープンして間もなく新型コロナが流行し、20年第1四半期は売り上げが伸び悩んだものの、中国が感染を適切に抑え込んだことで、小売業は比較的早く回復した。客足も昨年5月から徐々に戻り、現在はコロナ前の水準まで戻っている」と語った。
ニコアンドは全世界で約150店舗を展開する。小沢氏によると、中国市場は日本や欧米などの市場に比べ、発展の勢いが強い。「中国市場の勢いがわれわれに自信を与えてくれる。今年下半期には上海市内に3店舗をオープンするほか、来年には上海以外の都市にも進出することを考えている」と語り、今後も中国での事業を拡大していく方針を示した。
実店舗だけにとどまらず、昨年6月には電子商取引(EC)大手アリババグループの通販サイト「天猫(Tモール)」に旗艦店を出店。京東集団(JDドットコム)や唯品会などのEC大手とも出店に向けた交渉を進めている。小沢氏は「オンラインの販売チャネルを活用して中国市場のさらなる開拓を図りたい」との考えも明らかにした。(記者/有之炘)
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