シェア自転車ofo、滴滴による「買収提案書」が流出

オウンドメディア「略大参考」はシェア自転車ofoの関係者から、配車サービス大手の滴滴出行(Didi Chuxing)が8月、ofoに対し20億ドル(約2300億円)で買収を提案する投資意向書を入手したとして、掲載した。滴滴はofoのCEOなど経営幹部を選任することで、同社の支配権を得ようとしていたという。関係者の情報は、市場での噂と一致している。

一方、滴滴は36Krの取材に対し、ofo買収提案の事実を否定、今後も同社の独立運営をサポートすると言明した。ofoも36Krの取材に対し、「ofoを安く買収しようとする株主がいるとの情報もあるが、根も葉もない噂だ。当社は滴滴を含め、株主と緊密に連携しており、独立を維持して成長する方針を理解してもらっている」とコメントした。

両社が買収を否定しているにもかかわらず、滴滴によるofo買収観測は、なお根強い。

しかし滴滴の相乗りサービス「順風車」の運転手が乗客女性を殺害する事件が8月に発生し、風向きが変わった可能性もある。滴滴は信頼回復に追われ、さらには2018年上期の赤字が、2017年1年間をはるかに上回る40億4000万元(約660億円)に上ることも明らかになった。滴滴は2018年の黒字転換を計画していたが、実現はほぼ不可能となり、さらに20億ドルでofoを買収したら、業績をさらに圧迫することになる。

とは言え、滴滴が運営するシェア自転車事業はうまくいっておらず、ofoブランドは手にしたいところだろう。美団点評(Meituan-Dianping)が摩拝単車(モバイク、mobike)と、アリババが哈羅単車(Hellobike)と組んだことも大きなプレッシャーとなっている。

関係者によると、資金難が度々伝えられるofoは紆余曲折の末、9月初めにアント・フィナンシャル(螞蟻金服)や滴滴から数億ドルを調達したとされるが、事実確認はできていない。ofoに残された時間が多くないのだけは間違いない。

(翻訳・浦上早苗)

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