テンセント時価総額、世界テック企業トップ10落ち。昨年ピーク時から4割減
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香港で上場する騰訊(テンセント)の株価の10月9日の終値は前日比1.74%安の293.8香港ドル(約4200円)だった。昨年の最高値473.72香港ドルからは37.98%下落している。
9日終値で計算したテンセントの時価総額は2兆7974億香港ドル(約40兆3000億円)。世界のテック企業トップ10から脱落した。

最近1年のテンセントの株価推移
テンセントの株価はゲーム事業が不振だった2017年第4四半期、下落に転じた。今年第3四半期はスマホゲームとオンラインゲームの両方の売り上げが減少し、株価を押し下げた。9月30日、テンセントは大規模な組織改革を発表したが、株価挽回にはつながらなかった。
テンセントの馬化騰CEOは組織改革にあたり、「コンシューマー向けインターネットから、クラウド事業など産業向けインターネット事業にシフトしていく」と説明。しかしシティ銀行は、テンセントの新戦略が利益を生み出すには時間がかかると分析している。
一方で、テンセントはスタートアップに積極的な投資を続けている。8日にはブラジルのフィンテック企業Nubankに2億ドルを出資。それに先立つ5日には、ベンチャーキャピタルと共同で、フィリピンフィンテック企業Voyager Innovationsの株式を取得した。3日にビリビリ動画に3億1760万ドル、9月30日には名創優品にも出資した。
ゲーム事業の収入が伸び悩み、次の成長の柱も成熟してない現状では、有望企業への投資が最も手堅いのかもしれない。
(翻訳・浦上早苗)