世界初、インフルエンサー向けのデジタル資産取引プラットフォーム「Cybertino Lab」

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2021年2月に設立したCybertino Labの最初の商品は、世界初となるインフルエンサーとファンのためのNFT(非代替性トークン、デジタル資産の一種)プラットフォームだ。同プラットフォームはすでに、インフルエンサーのフォロワー5億人以上を抱えている。Cybertino Labは今後、高い双方向性と信用記録、SNSおよびコミュニティの特性を併せ持つアカウントシステムをブロックチェーン上に構築することを主要業務としていく。

Cybertino Labは、次世代インターネット「Web3.0」向けにバーチャル個人認証プロトコルの開発を目指す。新たなプロトコルは、各ユーザーがブロックチェーン上でバーチャル認証システムを構築することをサポートする。また、インターネット上の仮想空間「メタバース」でSNSやゲーム、コンテンツ作成などをするユーザーの個人IDともなる。Cybertino Labは、Web3.0の最大の特徴が分散化、オープンソースおよびオープン性にあると考えている。

Web3.0のプラットフォームとプロジェクトでは、従来のようにコンテンツとデジタルアセットが単一の企業または複数の企業による中央集権的なコントロールを受けることはなく、ブロックチェーン上に記録される仕組みであるため、透明性が高く改ざんが不可能だ。したがって、Web3.0上に個人のデジタルアセットを所有することには、可能性があると同時に必要性もある。

Web3.0時代のインターネットユーザーは、音楽やSNS、ゲームなどのアプリ上の情報をスムーズに別のアプリに移すことができる。これらのデジタル情報とコンテンツはすべてユーザー個人のデジタルアセットであり、ユーザーが移動するプラットフォーム上にデジタルアセットも一緒に移動することになる。

Cybertino Labのビジョンでは、Web3.0において上述の機能の構築を目指すほか▽ブロックチェーンアカウント同士の情報の直接送信▽アカウント同士のSNSリンクづけ▽ユーザーチェーン上のデータ分析・集約▽ユーザーのデジタルアセットの表示を含むユーザーアカウントシステムもサポートするとしている。

ブロックチェーンでの取引、個人のデジタルアセット、各プロジェクトへの参加記録はすべて公開され、改ざん不可能であるため、ユーザーアカウントの信頼性は高い。アカウント間の信頼関係が確立されているため、趣味でつながる友人とのコミュニケーションやコミュニティにおけるオピニオンリーダー的役割を果たす際だけでなく、ビジネスの場面でも、情報の不透明性から生じる問題を減らすことができる。現在、テック大手各社は「信頼性」による効率向上で、法人ユーザーと個人ユーザーの双方に対する変革を起こそうとしている。

Cybertino Labはすでに、インフルエンサー商品取引プラットフォームのベータ版をリリースしている。主なターゲットは北米地域在住のユーザーだ。プラットフォームの運営主体であるインフルエンサーが持つ影響力を背景に、すでに数十万ドル(約数千万円)のオンライン取引が行われているという。Cybertino Labは現在、上海にオフィスを建設中で、今後は研究開発センターの一つとする方針だ。

Cybertino Labの創業メンバーのうち3人は、シリコンバレーのシリアルアントレプレナーとして成功を収めている。CEOのWilson Wei氏は、カリフォルニア大学バークレー校のビジネススクール出身で、在学時には同校の華人創業協会会長を務めた。2018年には、全米から選出された30歳以下の中国人起業家を表彰する「AACYF 30 Under 30」に選ばれている。CTOのRyan Li氏も同校出身で、電子光学とコンピューターサイエンスの学位を取得、InstagramとGoogleで就業した。2014年に最初に起業した際には「経緯中国(MatrixPartners China)」とテンセントから資金調達を行っている。COOのShiyu Zhang氏は、15歳で世界記憶力選手権の最年少チャンピオンに輝き、17歳で中国全国情報学コンテストで銀メダルを獲得したことで復旦大学に推薦入学している。

彼ら3人は、2017年に米シリコンバレーでブロックチェーン技術をベースとしたライブ配信サービスの「Lino」と「DLive」を創設し、その後2年間で独ベルテルスマン や「真格基金(ZhenFund)」などから2500万ドル(約27億円)を調達している。DLiveはブロックチェーンに基づく分散化ライブ配信プラットフォームで、2019年にリリースされて半年でDAU(1日あたりのアクティブユーザー数)が100万人を超えた。同社は2019年末、米BitTorrentに完全子会社化されている。

Cybertino Labは彼ら3人による2回目の起業。今回の創業メンバーには世界で最も有名なユーチューバーのピューディパイ (PewDiePie)が所属するエージェントでCEOを務めたDuke McKenzie氏が加わっている。

(翻訳:lumu)

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