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オンライン医療プラットフォーム「北京圓心科技集団(Beijing Yuanxin Technology Group)」(以下「圓心科技」)が10月15日、香港証券取引所にIPO目論見書を提出した。
同社は、オフライン薬局251店舗と、オンライン有料会員320万人を抱える医薬品ECプラットフォーム「妙手医生(Miaoshou)」でコアコンピタンスを確立してきた。
米ビジネスコンサルティング会社「フロスト&サリバン」のデータによれば、2020年の売上をベースにすると、圓心科技は既に処方薬に焦点を当てた革新的な医療提供プラットフォームで中国最大手になっているという。 IPOまでに、同社は8度の資金調達を行い、評価額は275億元(約4900億円)に達している。出資者にはテンセント(騰訊)や「セコイア・キャピタル・チャイナ(紅杉資本中国基金)」など豪華な投資機関が名を連ねる。
目論見書によると、2018年から2020年まで、圓心科技の売上高は複合年間成長率110.5%で増加している。一方で、ほとんどの同業他社と同様、黒字転換には至らず、損失は増加の一途をたどり、今年8月末時点で11億元(約196億円)にまで拡大している。
オンライン医療では「叮当健康科技集團(Dingdang Health Technology Group )」、「微医(WeDoctor)」「医脈通科技(Medlive Technology)」もIPOを申請中だ。中国EC大手「京東集団(JD.com)」傘下の「京東健康(JD Health)」、アリババ傘下の「阿里健康(アリヘルス)」、保険大手「中国平安保険集団(Ping An Insurance)」傘下の「平安好医生(Ping An Good Doctor)」、ネット専業保険の「衆安在線財産保険(ZhongAn Online P&C Insurance)」は一足先に香港証券取引所への上場を果たしている。
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