アリババ系「菜鳥」がタイ物流大手と提携、東南アジアで最大規模の自動倉庫システム構築

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アリババ系「菜鳥」がタイ物流大手と提携、東南アジアで最大規模の自動倉庫システム構築

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アリババ傘下の物流プラットフォーム「菜鳥網絡(Cainiao Network」(以下、菜鳥)が、タイの物流会社「フラッシュ・エクスプレス」向けに、東南アジアで最大規模の自動倉庫システムを構築した。現在、同倉庫で扱う荷物は1日平均6000個程度だが、通販のセール開催中には2万個まで調整することができるという。

2018年に設立されたフラッシュ・エクスプレスは、タイ初のユニコーン企業だ。主力事業は物流プラットフォーム「Flash Express」と、倉庫管理ソリューション「Flash Fulfilment」。 Flash Expressは、ピーク時には1日200万個以上の荷物を処理できる。

直近の資金調達はシリーズEで、これまでに総額約3億5000万ドル(約403億円)を調達した。なかでも、アリババ系の「eWTP科技創新基金(eWTP Technology & Innovation Fund)」は、同社に対し何度も投資を行っている。

一方、菜鳥は18年に海外進出を開始し、東南アジア、欧州、米国、ロシアに、eHubや海外倉庫、仕分けセンター、宅配拠点などを設置する形で展開してきた。21年6月には、東南アジアで国際スピード配送サービスの試験運用を開始した。また東南アジアにおける倉庫網を拡大する計画も発表した。

さらに同社は、中国~ベトナム直行便の開設をこのほど発表した。これにより、同じくアリババ傘下の「ラザダ(Lazada)」で扱う商品を、中国からベトナムまで最短3時間で配送することが可能となった。

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