バイトダンス傘下と噂のアパレル越境EC「Dmonstudio」、4カ月足らずで運営停止

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バイトダンス傘下と噂のアパレル越境EC「Dmonstudio」、4カ月足らずで運営停止

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ショート動画アプリTikTokとその中国版「抖音(Douyin)」を運営するバイトダンス(字節跳動)傘下と噂されていたアパレル越境ECの「Dmonstudio」がこのほど、2月11日にサイト運営を停止するが、購入済み商品のアフターサービスは継続すると公式サイトで発表した。運営停止の理由に関する説明はなかった。中国の経済系メディア「界面新聞(Jiemian.com)」が伝えた。

Dmonstudioのドメイン登録は2021年11月と立ち上げられてからまだ日が浅い。今年2月に入ってからは報道が集中していたにもかかわらず、突然の運営停止となった。

公式サイトが閉鎖される以前の情報によると、Dmonstudioは毎週500種類余りの商品を更新し、ユーザーが注文してから5〜10営業日以内に出荷するとうたっていた。商品は、主に海外倉庫を経由して100カ国・地域以上に配送した。

欧米や中東を中心に数百万人の顧客を抱え、対象地域に合わせたカスタマーサービスも配置した。越境ECに特化してファストファッションブランドを展開するユニコーン企業「SHEIN(シーイン)」をベンチマークとしており、従業員400人の半数近くがSHEIN出身者だとも報道されている。

あるTikTok関係者は、DmonstudioはSレベルの社内プロジェクトで、抖音のEC事業「抖音電商(Douyin Dianshang)」の康沢宇総裁が統括すると明かしていた。しかし、Dmonstudioの運営母体「広州創星伝媒科技有限公司」については、株式所有構造や経営陣の顔ぶれの点でバイトダンスとの明確な関係を認めることはできない。Dmonstudioが、初期段階ではバイトダンスとの関係を目立たせないよう求められていたのではないかとの憶測も飛んでいる。バイトダンスは現時点で、この件に関する公式な回答は出していない。

(36Kr Japan編集部)

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