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2月23日午後、TikTokを運営する中国IT大手のバイトダンスは、従業員が自社提携ジムで心臓発作を起こして急死したと発表した。
バイトダンスの社内説明によると、2月21日18時頃、当該従業員は会社のジムで1時間近く運動した後、めまいがし、その後嘔吐した。19時18分、ジムのコーチが救急通報し、スタッフが心肺蘇生の応急処置を実施した。19時30分、救急隊員が到着し、従業員は病院に運ばれた。
事件後、死亡した従業員の妻と称する女性はSNSで書き込みをした。それによると、死亡した従業員は28歳で、4年前にエンジニアとしてバイトダンスに入社し、普段から残業の多い状態が続いていた。ジムで体調を崩したあと、バイトダンスは適切な対処をしなかったため、救助が間に合わなかったと主張している。
女性は、妊娠2カ月で仕事も収入もなく、現在毎月2万1000元(約38万円)の住宅ローンを抱えているが、返済できないためマンションを売却したいとSNSで訴えた。
バイトダンスは、医療費を全額負担し、遺族を全力で支援をしていくと述べている。 ネット上では、同社が2000万元(約3億6000万)を賠償するという噂が流れているが、女性はこの噂を否定し、両者はまだ補償事項の交渉をしていないと述べた。
この2年間、アリババ・テンセントなどの中国インターネット企業では、長時間残業をめぐる社会的な論争が広がっている。2月上旬にも、動画サイト「ビリビリ(bilibili)」のコンテンツ審査職の社員が春節(旧正月)期間中に脳出血で亡くなり、激務による過労やストレスが死因ではないかと噂されている。
(36Kr Japan編集部)
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