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中国の通信機器大手ファーウェイが1月24日、次世代通信規格「5G」向け機器の発表会を開き、コンシューマービジネスグループ(CBG)の余承東(リチャード・ユー)CEOが登壇した。余CEOは、2018年のファーウェイのスマートフォン出荷台数が2億600万台を突破したこと、CBGの売上高が520億ドル(約5兆6800億円)となって同社の事業部門で最大の売上高を記録したことを発表した。
昨年、中国の四大スマートフォンメーカーであるファーウェイ、シャオミ(小米科技)、OPPO、vivoのうち、国内・海外市場の双方で全四半期とも出荷台数が上向いたのはファーウェイのみ。IDCの調べでは、ファーウェイの出荷台数は、過去3四半期において、グローバル市場で前年同期比28%増、国内市場で同12.5%増、海外市場で同49%増だった。
昨年第2四半期には、出荷台数で世界2位のアップルを初めて超えた。通年ではアップルが世界2位の座を堅持したが、年内にもファーウェイが世界1位のスマートフォンメーカーになるとの予測もある。
先日、ファーウェイ輪番董事長の郭平氏は、同社の2018年の売上高を1085億ドル(約11兆8500億円)と予測。その通りになれば、CBGの売上高は全体の48%(前年比9%増)を占めることになる。
モバイル業界最大の展示会「Mobile World Congress(MWC)2019」が近いこともあり、今回の発表会では5G関連製品にもスポットが当たった。年内に普及させることは難しいとはいえ、社内では5G製品の商用環境テストがすでに完了しているという。また、MWCの開催期間内に世界初の「折り畳み式5Gスマートフォン」を発表する予定だ。
折り畳み式スマホ自体はすでにサムスンや「柔宇科技(Royole)」が発表済みだが、5G対応製品ではファーウェイが初。この流れに今後シャオミやLG電子が続くものとみられている。
1月22日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席したファーウェイ輪番CEO胡厚崑(ケン・フー)氏は、今年6月にも5G対応スマートフォンを発表すると述べ、すでに10カ国で5Gネットワークの敷設を行ったとした。1年以内には20カ国に拡大するという。
さらに、5G基地局向けのコアチップ「Huawei TIANGANG(華為天罡)」も発表した。従来の2.5倍の演算性能を有し、基地局を従来の50%にまで縮小できるという。設置時間も一般的な4G基地局の半分になる。同社は5Gネットワーク構築に向けた商用契約を世界ですでに30件締結しており、2万5000の5G基地局を出荷済みだ。
(翻訳・愛玉)
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