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2月5日に迎える旧正月の前後、中国は1年で最長の連休となる。中国でもお正月に紅包(お年玉)を贈る習慣があるが、対象は子どもだけではなく未婚者全体なので、やり取りの数も莫大になる。近年では、微信(WeChat)をはじめとするメッセンジャーアプリの送金機能を通じて紅包を贈る方法が広く普及している。今年は、各ショート動画サービスも紅包用の送金機能を実装している。
今月1日、WeChatと同じテンセント系列のショート動画プラットフォーム「騰訊微視(Tencent Weishi)」が、紅包機能をローンチした。ユーザーは自分で制作したオリジナル動画に紅包をつけてWeChatやQQ上で家族や友人とシェアできる。紅包は受け取る側のWeChatウォレット(微信銭包)やQQウォレット(QQ銭包)に送金される仕組みだ。反対に、紅包をおねだりする動画を送信し、相手から送金してもらう機能もリリースされた。
こうした投稿動画の中で特に優れた動画には、騰訊微視から紅包(賞金)が貰えるチャンスもある。5000回の「いいね」を獲得した動画の中から、毎日100本の動画が当選するという。こうした紅包企画は、騰訊微視だけでなく、「TikTok(抖音)」「快手(Kwai)」「好看視頻(Haokan Video)」などの競合サービスもそれぞれ独自に展開している。
TikTokなども続々参戦
旧正月の期間中、騰訊微視は100人超の芸能人、60社超の企業と提携し、2月3~5日の3日間で総額5億元(約81億円)の紅包を大放出する。その他、2月2~19日の期間、毎日10人に1万元(約16万円)をプレゼントする企画も進行中だ。
快手も同様に1月29日~2月11日の期間、ライブ配信を視聴したり、動画を投稿したり、快手に友達を招待したりしたユーザーを対象に、最高1万元が 当たる紅包キャンペーンを開催する。2月2~11日には、自作の動画と一緒に紅包を送信できるサービスも展開する。
TikTokでも1月28日~2月4日の期間、「7つの音符」を集めたユーザーに総額5億元が当たるキャンペーンを行っている。最高当選額は2019元(約3万3000円)。「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の7つの音符を集めるには、TikTokに友人を招待したり、一緒にいる友人と同時に指定の画面をタップしたりなどの方法がある。先月、TikTok運営元のバイトダンス(字節跳動)がリリースした新しい動画ソーシャルアプリ「多閃(Duoshan)」も、同様の企画を展開している。
年越し特番との連動企画も花盛り
バイトダンスはTikTokや多閃以外にも、ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」で紅包企画を繰り広げている。このイベントでは総額10億元(約160億円)の紅包をユーザーにプレゼントするという。また、今年は今日頭条だけでなく「西瓜視頻(Xigua Video)」や「火山小視頻(Huoshan.com)」など傘下のアプリでも同様のキャンペーンを展開している。
バイドゥも1月28日~2月4日の期間、好看視頻など複数のショート動画プラットフォームや百度アプリを通じて、総額9億元(約146億円)の紅包キャンペーンを開催している。
好看視頻、TikTok、快手はそれぞれ、「中国の紅白歌合戦」と呼ばれる大みそか特番「春節聯歓晩会」とも提携し、紅包キャンペーンの連動企画、番組中継、番組アーカイブの公開などを行う。
(翻訳・愛玉)
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