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EVや宇宙開発、脳マシンインターフェイスなど、未来技術の開拓を続けて来た起業家イーロン・マスク氏は、人類の寿命を延ばす技術には関心がないようだ。独メディア「アクセル・シュプリンガー」のマティアス・デップフナーCEOが3月に行ったインタビューで、マスク氏は「人はこれ以上長生きしなくていい。これ以上寿命が延びたら社会は窒息する」と答えた。
デップフナーCEOは「あなたは人類が抱える多くの問題を解決しようとしているが、寿命を延ばすことには興味がないようだね」と質問した。
マスク氏は「人々はこれ以上長生きする必要がない」と答え、その理由を「多くの人は考えを変えられない。人が死なないなら、我々は古い考えと社会に縛られ続けることになる」と説明した。
マスク氏の発言の背景には、政治家の高齢化への疑問があるようだ。多くの国のリーダーが“極端に”高齢であると指摘した同氏は、「私たちは既に老人支配という深刻な問題に直面している。米国も非常に、非常に古いリーダーシップだ」と強調した。
また、米国が誕生したときのリーダーたちが議員の最低年齢を定めながら最高年齢を規定しなかったのは、人々が今ほど長く生きる社会を想定していなかったからだとの考えを示した。
一国のトップの理想的な年齢を聞かれたマスク氏は、「人口の大部分と接触可能な年齢がいい」と前置きし、「その国の平均年齢と10歳以内に収まっているのが理想で、離れていても20歳が限度だ」と述べた。
(36Kr Japan 編集部)
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