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ショート動画アプリ大手「快手科技(Kuaishou Technology)」傘下の電子商取引(EC)プラットフォーム「快手電商(Kwaishop)」が4月、「不動産事業センター」の設立を社内文書で発表した。文書には「不動産ビジネスセンターを設立し、不動産の購入を希望する快手ユーザーのニーズを満たすと同時に、オーナーがより効率的に不動産を販売できるようサポートしていく。快手のエコシステムで不動産取引が完結するビジネスモデルを模索する」と記されていた。
ショート動画アプリ「快手(Kuaishou)」内で検索すると、すでに不動産取引専門ページ「快手理想家」が設けられており、快手電商の不動産事業が天津市、吉林省長春市、遼寧省大連市と瀋陽市、山東省臨沂市などで展開されていることが分かる。
ライブ配信プラットフォーム「快手直播」で不動産を販売するライバー(ライブ配信者)によると、快手電商は不動産関連のキーオピニオンリーダー(KOL)や不動産仲介業者、不動産コンサルタントなどを契約ライバーとして抱えており、契約ライバーはトレーニングなどさまざまなサポートが受けられるという。
契約ライバーはライブ配信で不動産物件を紹介し、希望者を実際の物件に案内する。快手電商がデベロッパーと直接契約しているため、代金の1%オフや、成約者先着10組に8万元(約160万円)相当の内装を贈るなど、多くの特典を付けられる。
ある集合住宅を担当する不動産会社スタッフによると、5月の連休期間中には快手のライバー200人以上がライブ配信で物件を紹介し、最終的に約30件が成約に至ったという。物件価格の中央値約150万元(約3000万円)で計算すると、取引総額は約4500万元(約9億円)となる。
(36Kr Japan編集部)
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