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中国の自動運転スタートアップ「小馬智行(Pony.ai)」は7月28日、中国重機大手「三一集団(SANY Group)」傘下のトラックメーカー「三一重卡」と共同出資で新会社を設立したと発表した。
新会社は、一定条件下での完全自動運転「レベル4」に対応する大型トラックの開発・生産・販売を展開する。2022年内に小規模な生産と納車を始め、24年から本格的な量産を開始する計画で、数年後には生産台数が1万台を超える見込みだという。
新型トラックのプロトタイプは、三一集団傘下で再生可能エネルギーを手掛ける「三一新能源」のトラック開発プラットフォームで生産され、すでに路上テストを開始している。Pony.aiは、米NVIDIA(エヌビディア)のシステム・オン・チップ(SoC)「NVIDIA DRIVE Orin」をベースに開発したドメイン・コントロール・ユニット(DCU)を新型トラックに搭載する。
2016年末に設立されたPony.aiは、安全性・先進性・信頼性に優れた自動運転技術の提供に注力してきた。現在は、本社を中国と米国の2カ所に構え、研究開発センターを米シリコンバレー、北京市、上海市、広東省の広州市と深圳市に置く。
Pony.aiは、あらゆる車種や活用シーンに対応した「バーチャルドライバー」の実現を目指している。自動運転タクシーと自動運転トラックを手掛け、路上テストと実際の運用による走行距離は累計1400万キロに上る。 同社は米中2カ国で自動運転タクシーを運用する世界初の企業で、22年3月時点で評価額は85億ドル(約1兆4500億円)となっており、世界有数のユニコーン企業として知られる。
(36Kr Japan編集部)
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