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今年1月上旬「快手(Kwai)」と「TikTok(抖音)」はデイリーアクティブユーザー(DAU)がそれぞれ1億6000万人と2億5000万人であると発表した。ますます差が開くユーザー数はTikTokがショート動画業界の首位を確たるものにしたことを示している。。
DAUの成長が鈍化しており、ライブ配信業界全体が下降トレンドである中、快手も焦りを感じ始めた。同社は続々と新製品をリリース、昨年8月に学習用ショート動画アプリ「Uget」、総合情報ショート動画アプリ「宇宙視頻」、11月にはTikTokに非常によく似た「快手概念版(コンセプトバージョン)」を発表した。
熾烈な競争
ショート動画のユーザー数は6億人を突破したが、成長はすでに鈍化しており、ユーザーの獲得を巡ってトップ企業が熾烈な争奪戦を繰り広げることになる。TikTokを制するために、快手は「TikTok」式製品を作り出した。
快手概念版のターゲットユーザーと位置付けはまだ不明だが、使用感からして一級、二級都市向けだと感じられる。
インフィード広告の収入が売上高の半分を占めるTikTokとは異なり、快手の売上高はほとんどがライブ配信の「投げ銭」由来だ。昨年、快手は商業化を進め、広告収入100億元(約1660億円)の目標を掲げたが、快手のポジショニングやイメージは一部の広告主にとって特に魅力的というわけではなかった。今回リリースされた快手概念版はより多くのレコメンドアルゴリズムとコンテンツ配信を加えており、広告事業に弾みをつけることが期待される。
さらに、ライブ配信のユーザーが急激に減少し、この業界は飽和状態に達している。収入のほとんどをライブ配信に頼る快手は、単一収入源によるリスクを回避するために新しい収入源を見つける必要に迫られている。快手概念版にはこのような戦略的意義があるとみられる。
快手の成功を再現することは簡単ではない
快手概念版と通常版の快手アプリは、フォロワー数、注目コンテンツ、ソーシャルコンテンツなどのデータが共有されていることが分かった。ダイレクトメッセージ機能がアップグレードされたソーシャルショート動画アプリ「多閃(Duoshan)」のリリースに際して、TikTokがアカウントシステムを統合してトラフィックを誘導したのと同じだ。
快手はこれまでいくつもの製品をリリースしてきたが、大部分は十分な成果が見られていない。「Uget」と「宇宙視頻」はすでにダウンロードできなくなっている。また、快手がトラフィックソーシングしなかったため、ECアプリ「豆田」の運営成績が思わしくなく、昨年末には同製品の運営が中止され、外部とのコンテンツ連携も終わった。
新製品をヒットさせることにことごとく失敗した快手は、快手概念版に大きな期待を寄せ、多くのリソースを注ぎ込んだ。。
爆発的なヒットにならなかったUget、宇宙視頻、豆田と異なり、快手概念版は「快手」の名前でトラフィックを獲得できる。しかし「快手の成功」を再現するには、遠く険しい道を行かなければならない。
(翻訳:あおい)
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