セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国IT大手でゲーム大手としても知られるテンセント(騰訊控股)が、従来のM&A(合併・買収)戦略を改め、海外のゲーム会社の過半数株取得に軸足を移している。同社はこれまで中国のスタートアップを中心に数百社に出資してきたが、今後はグローバル展開に重点を置く方針だとみられる。
テンセントのジェームズ・ミッチェル最高戦略責任者(CSO)は2022年8月に開かれた電話会議で、今後も海外のゲーム会社に対するM&Aを積極的に進めていく考えを示している。
同社は22年6月に人気モバイルゲーム「Subway Surfers」を開発したデンマークの「SYBO Games」を買収したのに続き、8月には「ELDEN RING」を開発した日本のフロム・ソフトウェアの株式16.25%を取得した。さらに、9月には仏ゲーム大手「ユービーアイソフト(Ubisoft Entertainment)」の株式を買い増し、筆頭株主となった。
テンセントは21年、英ゲーム会社「Sumo」を13億ドル(約1900億円)で買収。16年にはモバイルゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」の開発会社「Supercell」の過半数株を86億ドル(約1兆2000億円)で取得しているが、これらの事例を除けば、17年に英ゲーム会社「Frontier Developments」の株式9%を取得するなど、従来は主に少数株の取得にとどめていた。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録