セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)は、中国への輸出が禁止されたデータセンター向けGPU「A100」の代替品として、新たな先端半導体「A800」を中国に供給していると明らかにした。
米国商務省産業安全保障局(BIS)は2022年10月初め、より厳しく広範な輸出管理規則を制定した。この中には、米国外で生産された製品であっても米国の技術を用いて生産された半導体チップは中国への供給を禁止するという項目も含まれている。NVIDIAは、新たな輸出規制により、4億ドル(約580億円)の売り上げが失われる可能性があるとしていた。
NVIDIAの広報担当者は「 A800はA100の代替品として22年7〜9月期に生産を開始し、中国の顧客に提供している。A800は新たな輸出管理規制の基準に適合しており、基準で定められた性能を上回るようなプログラミングはできない」との声明を発表した。
公開されている情報によると、データ転送速度はA100が600GB/秒であるのに対してA 800は400GB/秒となっており、データセンターの性能を大幅に低下させることになる。英市場調査会社「CCS Insight」のアナリストWayne Lam氏は、スペックから判断するとA800は基本的にはA100の「リパッケージ」で、米商務省による輸出規制を回避するために設計されたものだとの見方を示した。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録