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【新華社北京11月12日】英大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は8日、「車のインターネット(IoV)産業の発展」と題するインサイトリポートを発表し、中国のIoV市場は大きな潜在力を発揮しているとの認識を示した。
リポートでは、中国のIoV市場規模が2021年の2126億元(1元=約20円)から26年には8千億元と、5年間で4倍近くに拡大すると予測した。また、コネクテッドカーの浸透率が30年には56%に高まるとの見通しも示した。
IoVは走行中の車両を検知対象とし、次世代通信技術の力によって車両、道路、人、情報プラットフォーム間の情報交換を実現し、車のスマート化レベルを高め、交通サービス分野の新業態を確立することを指す。その発展は次の3段階に分けることができる。最初は啓蒙段階で、第2世代移動通信システム(2G)と全地球測位システム(GPS)を利用し、カーナビゲーションやメディア・エンターテイメントなどの基本的情報サービスを提供する。次のインテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)段階では、第4世代移動通信システム(4G)ネットワークの成熟した運用により、コックピット内の人と車の相互接続やレベルの低い自動運転を実現する。最終段階では、車両とあらゆるものをつなぐ通信技術「セルラー・ビークル・トゥ・エブリシング(C-V2X)」と第5世代移動通信システム(5G)の急速な発展に伴い、IoVが全面的にスマートモビリティー時代に突入し、高度協調型交通システムとレベルの高い自動運転によるシェアリングモビリティーを実現する。
PwC中国アドバイザリー部門トップを務めるマネージングパートナーのピーター・ヌ氏は「5Gネットワーク技術に関する取り組みの加速と、スマート化、コネクテッド化技術の持続的なイノベーションを受けて、運転・乗車体験とモビリティーに対する新たな要求が生まれている。IoVは『人、車両、道路、クラウド』間の効率的な協調の実現に向け、自動車産業のエコシステムを再構築しており、IoVの持続的な発展はユーザーにより安全で快適、スマート化された運転・乗車体験をもたらすと同時に、交通管理の効率を改善し、都市管理のスマート化の水準を引き上げることにつながる」との見解を示した。
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