トヨタ採用の中国協働ロボットメーカー「JAKA」、上場へ 22年上期の出荷台数は業界16位

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中国の協働ロボットメーカー「JAKA Robotics(節卡機器人)」が2022年12月19日、証券大手「国泰君安証券(Guotai Junan Securities)」と上場準備支援の契約を締結し、正式に新規株式公開(IPO)に向けた手続きを開始した。国泰君安が23年1月3日、公式サイトで発表した。

JAKAは2014年に設立された。主力製品の協働ロボットは、低コストで安全性が高く、シンプルかつフレキシブルな操作性という長所があり、自動車やエレクトロニクス、食品などさまざまな産業で活用されている。

同社はこれまで6回の資金調達を実施し、計14億元(約270億円)余りを調達している。22年7月に実施したシリーズDでは約10億元(約190億円)を調達。シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスやソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)などが出資した。

作業員と一緒に働くロボ「JAKA」、ソフトバンクGなどから200億円調達

JAKAは現在、江蘇省常州市に生産拠点を置いている。22年8月には、名古屋市に新工場を建設し、トヨタグループに製品を供給すると報じられた。

産業分野の調査会社「MIR睿工業」によると、22年上半期の中国協働ロボット市場は前年同期比で22.2%増の成長を達成し、産業用ロボット市場で最も成長率の高い分野となった。JAKAの競合企業としては、「遨博機器人(AUBO)」や「珞石機器人(ROKAE)」などが挙げられる。

MIR睿工業が発表した22年上半期の「中国産業用ロボット出荷台数ランキング」では、JAKAは16位で、未上場企業の中ではトップとなっている。上位3社はいずれも日本メーカーで、1位ファナック、2位安川電機、3位エプソンの順だった。

*23年1月5日のレート(1元=約19.3円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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