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中国テック大手バイトダンスが運営する動画投稿アプリTikTokに設けられたEC機能「TikTok Shop」が20日、タイやフィリピンなど東南アジア地区でオンラインモールを全面的にローンチした。それ以前にインドネシアではすでにサービスが始まっており、現地業者だけが出店できたが、今回の全面ローンチで越境EC業者も出店できるようになる。
これまで主力としていたライブコマース以外に、TikTokはモール型ECにも本格的に力を入れ始めた。報道によると、現段階のTikTok Shopにとって東南アジアは最大の市場であり、昨年、EC事業を拡大させるために重点を置いていたエリアでもある。米The Informationの報道によると、TikTokEC事業の東南アジアにおける22年のGMV(流通取引総額)は、約3倍の44億ドル(約5900億円)に達したという。
TikTok中国版「抖音(Douyin)」も同様のEC機能「抖音電商(Douyin EC)」を実装しているが、2年にわたってライブコマースを中心に展開した。昨年上半期には試験的にオンラインモールへの入り口が設けられ、後にメインメニューに組み込まれている。抖音は2025年までにオンラインモールとコンテンツコマースのGMVを半々の比率にするとの目標を定めたという。
現段階から見ると、TikTok Shopは抖音電商よりも明らかに速いスピードでモールを展開している。
米ブルームバーグによると、TikTokのEC事業はGMV目標を22年は20億ドル(約2700億円)、23年度は230億ドル(約3兆1000億円)としている。モール型ECの市場規模はライブコマースより明らかに大きいと見られる。急成長を遂げたいTikTokのEC事業がオンラインモールを全面ローンチしたことは、GMVを伸ばす上でより大きな野心を抱いていることの現れかもしれない。
(翻訳・山下にか)
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