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中国発のファッションEC(電子商取引)「SHEIN(シーイン)」は5月4日、総合的なマーケットプレイス・プラットフォーム「SHEIN Marketplace」を立ち上げたと発表した。ブラジルではすでにテスト運用を始めており、今後は米国でのサービス開始を経て、グローバル展開を進める予定だという。
SHEINはこれまで、自社ブランドの商品を中心に取り扱ってきた。新たに立ち上げたSHEIN Marketplaceでは米アマゾンと同様、国内外の加盟事業者のショップを展開し、商品の多様性を求める顧客の要望に応えていく。
SHEIN Marketplaceの加盟事業者は、SHEINのリアルタイム分析にアクセスでき、同社が得意とするオンデマンド生産や需要予測を学ぶことが可能となる。また、同社が蓄積してきた広範な顧客基盤、シームレスな商品配送プロセス、グローバルなブランド・マーケティング、ソーシャルメディア(SNS)への露出を利用し、より多くの利益を得られるようになる。
アマゾンに出店している一部の事業者はすでに、SHEINのマーチャンダイジングマネージャーから出店要請を受けているという。同社は加盟事業者に対し、最初の3カ月の手数料無料や返品送料の負担などの優遇措置を打ち出している。
SHEINの2022年の売上高は227億ドル(約3兆1000億円)に達したが、同社はさらなる高みを目指しており、25年までに売上高を現在の倍以上の585億ドル(約7兆9000億円)とする考えだという。この数字は、同社の二大ライバルであるH&MとZARAの年間販売額を足した額に匹敵する。
*2023年5月9日のレート(1ドル=約135円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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