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大規模言語モデルを手掛ける人工知能(AI)企業「北京智譜華章科技(Beijing Zhipu Huazhang Technology)」(以下「智譜AI=Zhipu AI」)が数カ月前、シリーズB2で数億元(数十億円~百数十億円)を調達していたことが分かった。出資者は中国の生活関連サービス大手「美団(Meituan)」。資金調達後の評価額は約5億ドル(約700億円)となった。
同社はこれまでに3回の資金調達を実施しており、2022年9月のシリーズBでは「啓明創投(Qiming Venture Partners)」と「君聯資本(Legend Capital)」から数億元(数十億〜百数十億円)を調達している。
Zhipu AIは、清華大学の「知識工程研究室(Knowledge Engineering Group、KEG)」が19年にインキュベートした企業で、22年8月には中国語・英語対応の大規模言語モデル「GLM-130B」(パラメーター数1300億)をKEGと共同発表した。米スタンフォード大学の「The Center for Research on Foundation Models(CRFM)」が実施した調査によると、GLM-130Bは精度と悪意ある改ざんへの対応の指標で、米OpenAIの大規模言語モデル「GPT-3」(パラメーター数1750億)に肩を並べたという。
GLM-130Bはこれまでに世界41カ国、266の組織から利用申請されている。36Krの調べによると、利用を申請した組織には、テンセントやバイトダンスなどの中国ネット大手が含まれている。
Zhipu AIは今年3月、GLM-130Bをベースとした中英2カ国語対応の対話型AI「ChatGLM」のベータ版を公開した。
*2023年7月24日のレート(1ドル=141円 1元=約19.6円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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