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中国通信機器大手のファーウェイが、パソコン(PC)向けに基本ソフト(OS)「HarmonyOS」の開発を進めており、2024年にもPCに搭載する可能性が高まった。
同社の元幹部で、現在は深圳開鴻数字産業発展の最高経営責任者(CEO)を務める王成録氏は、自身のSNSに寄せられた「来年PC向けのHarmonyOSはありますか?」との質問に「はい」と回答した。王氏は同OSの開発を主導した人物として知られている。
米国の制裁措置により、2019年5月以降はファーウェイのスマートフォンなどで米グーグルのOS「Android」が使用できなくなった。ファーウェイは同年8月、自社開発したHarmonyOSを発表した。
同社は当時、HarmonyOSはスマホだけでなく各種デバイスにも対応するため、デバイス間のスムーズな連携が可能になるとした。HarmonyOSはすでに、スマホのほか自動車やスマートウォッチ、テレビ、IoT機器などに搭載されている。同社はその後、オープンソース版の「OpenHarmony」も発表した。
しかし、ファーウェイはこれまで同社のノートPC「MateBook」にHarmonyOSを搭載してこなかった。米マイクロソフトのWindowsOSを利用できているためだろう。現在のところ、PC向けのOS市場では、WindowsOSと米アップルのMac OSが圧倒的なシェアを占めている上、どちらもほぼ完璧なエコシステムを備えている。
公式データによると、HarmonyOSのエコシステムにつながるデバイスはすでに7億台を超え、市場シェアは2割に達している。また、同OSの開発者は220万人に上るという。PCに同OSが搭載されれば、ファーウェイのエコシステムがさらに広がる可能性もある。
(36Kr Japan編集部)
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