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中国の新興電気自動車(EV)メーカーは現在、年間の業績を決定する10〜12月期の「決戦」に向け、さまざまな取り組みを進めている。9月はこの決戦で上位に食い込めるかを占う重要な月となる。以下に主な新興EVメーカーの9月の販売台数をまとめたが、理想汽車(Li Auto)が3万5000台超えと圧倒的な強さを示し、トップの座を確実にした。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の9月の販売台数は、前年同月比212.7%増、前月比3.2%増の3万6060台と過去最高を記録。4カ月連続の3万台超えで他を大きく引き離し、首位の座を揺るぎないものとした。1〜9月の累計販売台数は24万4225台となった。
李想・最高経営責任者(CEO)によると、23年の販売台数は年初に設定した目標を10〜20%上回り、売上高は1000億元(約2兆円)を突破する見込みだという。
2位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の9月の販売台数は、前年同月比43.1%増、前月比11.3%増の1万5800台だった。1〜9月の累計販売台数は8万8827台となった。
販促活動を活発に進めたことに加え、レンジエクステンダーEVの人気が販売台数の増加につながった。同社はこれまで純電気自動車(BEV)を展開してきたが、今年はBEVより価格を抑えたレンジエクステンダータイプを市場に投入した。
3位:NIO
蔚来汽車(NIO)の9月の販売台数は、前年同月比43.7%増、前月比19.0%減の1万5641台だった。1〜9月の累計販売台数は11万173台となった。
同社は9月、第2世代技術プラットフォーム「NT2.0」への移行を完了し、8車種の改良版を市場に投入した。しかし、依然として販売台数の減少が続いている。李斌CEOは23年7〜9月期の決算説明会(電話会議)で「当社は月間販売台数3万台を目指し、7月から販売能力の全面強化を開始している。10月にはその成果が現れ始めるはずだ」と自信を示した。
4位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の9月の販売台数は、前年同月比80.8%増、前月比11.8%増の1万5310台だった。1〜9月の累計販売台数は8万1443台となった。
同社の販売台数は現在、堅調に回復している。何小鵬CEOは23年7〜9月期の決算説明会(電話会議)で、10〜12月期は新型スマートSUV(スポーツ用多目的車)「G6」の月間販売1万台超えを目標とし、全体の月間販売2万台を目指すと発言した。
5位:NETA
哪吒汽車(NETA)の9月の販売台数は、前年同月比26.6%減、前月比9.1%増の1万3211台だった。1〜9月の累計販売台数は9万7770台となった。
NETAはこのほど、クロスオーバー・ファンドから70億元(約1400億円)を調達したと発表した。同社の親会社「合衆新能源汽車(Hozon New Energy Automobile)」が香港取引所に新規株式公開(IPO)を申請し、10億ドル(約1490億円)規模の資金調達を計画しているとの報道もある。新興EV上位5社のうち、NETAを除く4社はすでに上場を果たしている。
*2023年10月16日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan 編集部)
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