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米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、10月16日から中国を訪問していたことが分かった。クック氏は同日夜、四川省成都市の景勝地として知られる安順廊橋を訪れ、「こんにちは成都!」のメッセージに添えて最新機種「iPhone 15Pro Max」で撮影した写真をSNSに投稿した。クック氏の中国訪問は今年に入ってから2回目となる。3月には4年ぶりに中国を訪問し、北京市内で開かれた「中国発展高層論壇(チャイナ・デベロップメント・フォーラム)」の年次総会に出席した。
クック氏が中国滞在中の10月17日、アップルは「中国農村発展基金会(CFRD)」に対する寄付金を2500万元(約5億2500万円)を追加したと発表した。追加の寄付金は、農家が事業拡大に向けて新たなスキルを習得するのを支援し、農村地域の学生や教師にデジタル教育リソースなどを提供するために用いられる。アップルのCFRDへのサポートは、2013年に発生した四川地震後の救援と復興支援から始まった。
クック氏の中国への頻繁な「チェックイン」は、アップルにとって中国市場が非常に重要な位置を占めていることを示す。クック氏がCEOに就任した2011年当時、中国市場の売上高は全体の2%に過ぎなかったが、現在は20%を超えている。アップルのサプライチェーンのうち、中国企業が占める割合も48%に上る。
しかし、アップルが9月に発売したiPhone 15シリーズは、中国での販売が振るわない。一方、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が8月に発売した「Mate 60」シリーズは爆発的な人気を呼び、iPhoneが属するハイエンドスマートフォン市場に衝撃をもたらした。
*2023年10月26日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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