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香港に拠点を置く旅先体験予約サイト「Klook(クルック)」が、シリーズE+で2億1000万ドル(約300億円)を調達した。ベッセマー・ベンチャー・パートナーズが出資を主導し、BPEA EQTやエイティナム・インベストメント、ゴールデン・ビジョン・キャピタル、タイのカシコン銀行なども出資した。
調達した資金は主に、(1)全世界の目的地のサプライチェーンおよびサービスの強化、(2)インフルエンサーマーケティングとコンテンツマーケティングの拡大、(3)自動翻訳、コンテンツ生成、顧客サービス向けチャットボットなど人工知能(AI)技術の統合によるイノベーションの推進、の3分野に充てる方針だという。
Klookは2014年に設立され、アジア太平洋地域をリードする旅先体験予約サイトに成長。観光地の入場チケットやアクティビティ、交通(鉄道チケット、車のチャーター、レンタカー)などを提供している。
今回のシリーズE+以前に実施した数回の資金調達で、すでに計7億2000万ドル(約1000億円)余りを調達していた。これまでの出資者にはソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)も含まれている。
旅行市場回復の初期段階にもかかわらず、Klookは目覚ましい業績を上げている。2023年初めには黒字化を達成。23年の予約総額(年換算)は、新型コロナウイルス流行前の19年の3倍に増加し、30億ドル(約4400億円)に達した。
*2023年12月9日のレート(1ドル=約145円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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