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中国自動車大手の浙江吉利控股集団(Geely Group Holdings)は2月3日、傘下の浙江時空道宇科技(Geespace)が開発した低軌道衛星「吉利未来出行星座(Geely Future Mobility Constellation)」の2回目の打ち上げに成功したと発表した。四川省の西昌衛星発射センターから11機を打ち上げた。
吉利は米テスラに続き、関連会社が人工衛星を手がける世界で2番目の自動車メーカーとなっている。吉利未来出行星座は、世界初の商業通信・測位・リモートセンシング一体型の衛星コンステレーション(多数の小型衛星を連携させ、一体的に運用する仕組み)を形成。高精度の測位とナビゲーションサービスを提供し、自動運転車の位置決めや走行方向決定をサポートする。
吉利は今後、コンステレーションを構成する衛星を168機に増やし、全世界でセンチメートル単位の高精度測位サービスを提供する計画だという。
現在の自動運転は、レーダーやカメラの精度向上やチップのアルゴリズムに大きく依存している。しかし、開発費などコストが高く、大きく普及させることが難しい。特定の場面では精度が下がるなどの問題も抱えている。衛星は、地上の通信基地局と車両をつなぐネットワークを補完するもので、高速で移動する車両にブロードバンド通信を提供し、地上の通信局よりも広い範囲をカバーすることが可能となる。
(36Kr Japan編集部)
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