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【新華社北京3月7日】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)はこのほど、春節(旧正月)連休(2月10~17日)などの影響で自動車市場が閑散期を迎えたことから、2月の新エネルギー車(NEV)販売台数は前年同月が約19万3700台だったのに対し、約36.8%減の12万2300台にとどまったと発表した。ただし、多くの金融機関は依然として、同社の新車販売の先行きは明るいとみている。
国聯証券は今月2日に発表したリポートで、BYDが一斉に発表した新型車について、旧モデルと比べていずれもコストパフォーマンスが高くなっていると評価した。同社が独自開発した5代目のプラグインハイブリッド車(PHV)技術「DM-i5.0」の発表も製品力の向上につながり、販売台数の急速な回復が見込まれるとした。
海外市場での業績も注目を集めている。同社は2月もグローバル化に力を入れ、同月23日にはハンガリーで中型SUV(スポーツタイプ多目的車)「ATTO 3(アットスリー)」の初納車を行い、中東欧市場進出の新たな一章を開いた。
同社はハンガリーの首都ブダペストに3店舗を構える。販売・サービスネットワークを持続的に拡大することも計画しており、24年末までに6店舗にまで増やすとしている。
同社は2月15日から25日までインドネシアで開かれた「インドネシア国際モーターショー2024」、2月27日から3月3日までスイスで開かれた「ジュネーブ国際モーターショー2024」などで多くの新型車を披露した。ジュネーブ国際モーターショーでは100万元(1元=約21円)クラスの高級新エネ車ブランド「仰望(YangWang)」を欧州で初めて公開した。
2月の新エネ乗用車の海外販売台数は合計で2万3291台だった。国投証券によると、同社は24年にSUV「宋PLUS」、独自動車大手ダイムラーとの合弁ブランド「騰勢(DENZA)」の高級ミニバン型多目的車(MPV)「騰勢D9」、セダン「漢EV」などより多くの車種の海外進出を加速させる計画で、通年の輸出台数は40万~50万台になるとみられる。海外モデルの販売価格は国内より高く、収益性も良好なことから、業績を大きく伸ばす可能性があるという。
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