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中国海南省で開催中のアジア太平洋地域最大の消費財展示会、第4回中国国際消費品博覧会には71の国と地域から4千以上のブランドが集まり、世界市場の新たな消費トレンドを描き出している。
トレンド1:グリーン・低炭素がコンセプトに
今回の消費品博では「グリーン(環境配慮)」「低炭素」のコンセプトに沿った製品が多数展示されている。
米ファッションブランド「コーチ(COACH)」の新サブブランド「コーチトピア」は商品を展示するとともに、素材として再利用しているさまざまなスクラップレザーを紹介。ブース担当者は「地球の資源は減少している。デザイナーは『循環』と『ファッション』を融合させ、消費者にグリーン・低炭素のコンセプトを伝えている」と語った。
トレンド2:根強いハイテク人気
会場では米電気自動車(EV)大手テスラが近未来的な造形のサイバートラックを披露して多くの来場者を引き付けるなど、ハイテク製品が相変わらず目玉となっている。
シンガポールの健康商品ブランド、傲勝(OSIM)が世界初公開したマッサージチェアは、バイオセンサーと人工知能(AI)を通じて圧力をモニタリングし、使用者の体の緊張や疲労をよりスマートに和らげるとの触れ込みで、注目を集めていた。
トレンド3:古代と現代の融合
歴史的な要素と現代的な要素を融合したクリエーティブなブランドの人気も高まっている。
陝西歴史博物館が唐代の女性をモチーフに打ち出したキャラクター「唐妞」は、多くの企業との協力でかわいらしいグッズになり、会場にお目見えした。中国のコスメブランド「毛戈平(MAOGEPING)」は宋代の書画や工芸品に触発された商品を展示、古代と現代の融合が新たなトレンドになっていることを感じさせた。
トレンド4:個性や体験を重視
消費者が個性や体験をより重視することも、新たな消費トレンドと言える。
COACHを手がけるタペストリーは「Z世代」(1995~2009年生まれ)の人材と協力し、循環型ファッションに対する考え方と生活スタイルを取り入れたブランドを創出した。香港の健康食品ブランド「家得路(CATALO)」は今回、試飲用の大きなテーブルに50以上の人気商品を並べ、試飲体験会や抽選会を通じて来場者をもてなした。
中国電子商取引(EC)大手、唯品会(Vipshop)の孫格非副総裁は「消費者はますます合理的で堅実な消費行動を取るようになっている」とし、「消費の都度、慎重に検討し、品質とコストパフォーマンスの両方を重視する傾向が見られる」と指摘した。(新華社海口)
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