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車載電池世界最大手の中国CATL(寧徳時代)はこのほど、リン酸鉄リチウム電池を搭載した蓄電池システム「天恒(Tianheng)」を発表した。天恒の外観は標準的な20フィートコンテナ型で、蓄電容量は最大6.25MWh、 体積エネルギー密度は430Wh/Lとなっている。世界初となる5年間で劣化ゼロの蓄電池システムで、量産も可能だという。
標準的なコンテナ型で蓄電容量の最大化を実現しているため、蓄電事業者はより大きな利益を生み出すことが可能となる。CATLの説明によると、天恒の単位面積当たりのエネルギー密度が3割向上したことで、蓄電ステーション全体の面積を2割削減できるという。
CATLにとって、蓄電池システム事業はすでに車載電池事業に次ぐ収益源となっている。23年の蓄電池システム事業の売上高は599億元(約1兆2600億円)で、全体の15%近くを占めた。車載電池事業の売上高は全体の約71%だった。
蓄電池システム市場で、CATLは蓄電池セルのサプライヤーと蓄電池システムのインテグレーターという2つの顔を持つ。同社は23年、蓄電池セルの出荷量で世界1位となった。蓄電池システムそのものを発売すれば、これまで蓄電池セルを提供してきた多くの顧客企業と直接競争することになる。
*2024年4月18日のレート(1元=約21円)で計算しています。
*アイキャッチ画像は、CATLの公式ウィーチャットアカウントより
(36Kr Japan編集部)
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