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高級品市場全体が低迷するなか、仏高級ブランドのシャネルが5月21日、2023年12月期の好決算を発表した。為替変動の影響を除いた売上高は前の期比16%増の197億ドル(約3兆1000億円)、営業利益は10.9%増の64億ドル(約1兆円)だった。
フィリップ・ブロンディオ(Philippe Blondiaux)最高財務責任者(CFO)は、価格上昇が売上高を約9%押し上げ、販売数の増加が売上高増加の残りの部分に貢献したと明らかにした。
シャネルは今年初めに約6%の値上げを実施した。ブロンディオ氏によると、原料価格の高騰や為替変動に対応するため、7月以降にさらに値上げする可能性があるという。
また同日に、シャネルは2024年に中国本土での店舗数拡大を計画していると発表した。同氏は「当社の中国販売網は不十分だ」とし、競合するブランドが中国で40〜50店舗展開しているのに対し、現在のところシャネルが中国で展開するブティックは18店舗にすぎないと指摘した。
同氏によると、欧州と日本の店舗に訪れる中国人客がますます増えており、ここ数週間の日本事業の売上高の半分は訪日中国人客によるものだったという。
*1ドル=約157円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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