セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
飲料大手サントリーホールディングスの中国法人、三得利(中国)投資はこのほど、サントリーの中国本土進出40周年を記念した発表会を上海市内で開き、中国でのこれまでの歩みを振り返るとともに、さらなるシェア拡大に向けた取り組みを紹介した。
サントリーは1984年、ビール合弁会社を設立して中国本土市場に進出。95年には上海で清涼飲料事業をスタートさせた。今では上海市内のスーパーマーケットやコンビニエンスストアだけでなく、収容人数1万8千人の多目的屋内アリーナ「メルセデス・ベンツアリーナ」や総合スポーツ施設「上海東方体育中心(上海オリエンタルスポーツセンター)」などの文化・スポーツ・娯楽施設でも同社のボトル入り飲料を気軽に買うことができる。
三得利(中国)投資の奚国華飲料事業担当常務副総経理によると、サントリーはここ数年、上海で若者をターゲットにした販売戦略を進めている。上海はファッションや流行に敏感な大都市で、コンサートやスポーツイベントを楽しむ市民が多く、ボトル入り飲料の需要も高い。大勢の若者が集まる文化・スポーツ・娯楽施設と提携し、さらなるシェア拡大を目指すという。
中国全体では北京、上海、広州、深圳のような大都市や地方の主要都市での販路拡大に重点を置きながら、潜在力のある都市への進出も検討する一方、電子商取引(EC)や交流サイト(SNS)を通じた顧客獲得にも力を入れる。
公開資料によると、サントリーグループのアジア・オセアニア(日本を除く)市場での食品とノンアルコール飲料の売上高は、中国での好調な販売に支えられ、2020年~23年に2600億円から3700億円に拡大し、年平均成長率が10%を超えた。
三得利(中国)投資の有代雅人董事長は「中国での成長率を見ると、お客様から強い支持をいただいた証しだと感じる。中国市場での持続的な発展、成長に自信を持っていきたい」と話している。(新華社上海)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録