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中国山東省青島市で10日、青島地下鉄を運営する青島地鉄集団と中国鉄道車両大手、中国中車(CRRC)傘下の中車青島四方機車車両(中車四方)が共同開発した車体や台車枠などに炭素繊維(カーボンファイバー)複合素材を採用した地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」が、青島地下鉄1号線に投入され、正式に営業運行を開始した。
中車四方の主任設計師、劉金柱氏によると、新車両は車体や台車枠など主な耐荷重構造にカーボンファイバー複合素材を採用、従来の金属素材の地下鉄車両に比べ、車体は25%、台車枠は50%、車両全体では約11%軽量化されている。車両の軽量化は走行時の省エネ化に直結する。走行時のエネルギー消費量を7%低減し、1編成当たり年間約130トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる。

新車両は振動低減と振動遮断効果の向上に加え、アクティブ操舵台車(ラジアル台車)技術を採用することで、カーブ通過時の摩擦音を大幅に抑制、車内の騒音が2デシベル低減し、より静かな走行を可能とする。同時に、車体の強度が上がり、安全係数も向上、車両の運用およびメンテナンスコストの削減にもつながる。
青島地鉄集団によると、地下鉄1号線は青島都市軌道交通網計画における大量輸送が可能な基幹路線となる。国内でも珍しい超長距離路線でもあり、総延長60キロ、全41駅を設置し、6路線と接続している。【新華社青島】
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