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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2025年2月の新車販売(納車)台数を発表した。小鵬汽車(XPeng Motors)が3万台超えを果たし、首位に輝いた。一方、ファーウェイがスマート技術を提供するEVブランド連合「鴻蒙智行(HIMA)」は、理想汽車(Li Auto)と零跑汽車(Leap Motor)の後塵を拝し、先月の首位から4位に沈んだ。
1位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の2月の販売台数は、前年同月比570%増の3万453台で、4カ月連続の3万台超えとなった。人工知能(AI)を運転支援に活用するEVセダン「P7+」と、低価格シリーズ「MONA」初の車種「M03」が引き続き好調だった。自動運転技術と高コストパフォーマンス戦略が当たった形だ。
2位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の2月の販売台数は、前年同月比では30%増となったものの、前月比では12%減の2万6263台となった。小鵬汽車には大きく水を開けられたが、辛くも2位に順位を上げた。同社はこのほど新型ピュアEV「i8」を発表しており、その売れ行きに注目が集まる。
3位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の2月の販売台数は、前年同月比285%増の2万5287台だった。同社はコストパフォーマンスの高さでミドル〜ハイエンド市場での地位を確立した。近く予約販売開始となる新型SUV「B10」にはLiDARと米Qualcomm(クアルコム)のSnapdragon(スナップドラゴン)を搭載し、スマートEVとしての競争力も強化してある。
4位:鴻蒙智行
鴻蒙智行(HIMA)の2月の販売台数は、前年同月比2%増となったものの、前月比では39%減の2万1517台となった。賽力斯集団(SERES)と共同運営するEVブランド「問界(AITO)」はHIMAの主力となっているが、2月の販売台数は約1万2000台と1月の約2万2000台からほぼ半減しており、今後の巻き返しに目が離せない。
5位:小米汽車
スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)が手がける「小米汽車(Xiaomi Auto)」は、詳細な販売台数を発表していないが、2月の販売台数も2万台を超えた。2月27日に予約販売を開始した高級EV「SU7 Ultra」は、販売価格が52万9900元〜(約1100万円〜)と高額にもかかわらず、わずか2時間で予約台数が1万台を突破している。人気のSU7にSU7 Ultraが加わり、3月の販売台数は大きく伸びる可能性がある。
このほか、高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」は約1万4000台、蔚来汽車(NIO)は約1万3200台と2万台を大きく割り込んだ。
中国新興EVメーカー各社は、2月も前年同月比で販売台数を伸ばしたが、激化する市場競争を勝ち抜くため、現在各社とも販促キャンペーンを繰り出している。3月の販売台数ランキングに変動はあるのか、引き続き注目していきたい。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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