「部屋を片付けるロボ」実現へ 中国スタートアップがロボット用AIモデルで資金調達

ロボット向けのAIモデルを開発する中国スタートアップ「千訣科技(QJ Robots)」がこのほど、追創創投と徳同資本が主導するプレシリーズAで数千万元(数億円超)を調達した。資金は主にチーム拡充とグローバル展開に充てられる予定だ。

千訣科技は、米国のロボットAI企業「Physical Intelligence」をベンチマークとし、2023年6月に設立された。人型ロボットに代表されるエンボディドAIの「頭脳」に当たる部分——すなわちロボットの自律的な意思決定・計画能力を担う大規模言語モデル(LLM)の開発に注力している。

従来のロボットは「特定の場所」で「1つのタスク」しか実行できなかったが、同社のAIモデルはあらゆる形態のロボットが人間のように環境を観察し、考え、行動できる「人間的な」適応力を獲得することを目指しており、家庭やサービス産業でのロボット活用を推し進める。

2024年10月時点で、千訣科技は感知や意思決定に関する億単位規模の事前学習データセットを蓄積しており、その応用シナリオ(活用シーン)は広範囲にわたる。これまでに、世界のトップクラスの学会や学術誌に複数の成果を発表し、これに基づいて世界に先駆けてフルスタック型の脳模倣型マルチモーダルLLMをリリースした。

例えば、同社のLMに基づく汎用人工知能(AGI)を家庭用サービスロボットに組み込むと、ユーザーが「部屋を片付けて」と指示するだけで、ロボットが自律的に衣類を畳み、おもちゃを片付け、ゴミを捨てるなど、タスクの計画から実行までを一貫して行うことができるようになる。

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実用化に向けて、千訣科技はすでに中国のロボット掃除機メーカー「Dreame(ドリーミー)」と提携し、AGIを搭載した次世代ロボット掃除機の開発を進めている。千訣科技はタスクプランニングモデルや視覚モデルを提供しており、製品は一般的な使用環境だけでなく、複雑な状況にも高い適応力を発揮することが期待されている。

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*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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