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中国自動車大手の比亜迪(BYD)が3月24日、2024年12月期決算を発表した。売上高は前の期比29%増の7771億元(約16兆3000億円)となり、米テスラの976億9000万ドル(約14兆7000億円)や独アウディの654億3000万ユーロ(約10兆6000億円)を上回った。純利益は34%増の402億5000万元(約8500億円)だった。
BYDは電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)を手がけており、自動車関連事業の売上高は27.7%増の6173億8000万元(約13兆円)となり、全体の79.45%を占めた。スマートフォンの部品生産や組み立てなどスマホ関連事業も好調だった。
中国の自動車市場では価格競争が激化するなか、BYDは強力なコスト管理能力を発揮。自動車関連事業の粗利益率は0.63ポイント上昇して21.02%となり、テスラの17.9%を超えた。
新車販売は41%増の427万台で、メーカー別では世界4位に浮上し、EVなど新エネ車市場では世界トップとなった。販売台数の急増は、研究開発への継続的な投資と切り離すことはできない。研究開発費は36%増の542億元(約1兆1000億円)となり、当期純利益を大きく上回った。
巨額の研究開発費が急速な技術革新を支えた。BYDは2024年、第5世代のPHEVシステム「DM-i 5.0」、4モーター独立駆動方式の車台「易四方(e4プラットフォーム)」、先進運転支援システム(ADAS)「天神之眼(God’s Eye)」、EV専用車台「スーパーeプラットフォーム」など、一連の革新的な技術を相次いで発表し、競争優位性をさらに高めた。
*1元=約21円、1ユーロ=約162円、1ドル=約150円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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