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11日、中国で年間最大のネット通販イベント「双11(ダブルイレブン)」が開催され、主要各社の戦績が出揃った。
アリババ傘下のECモール「天猫(Tmall)」は、双11が終了する瞬間の午後11時59分59秒時点(現地時間、以下同)で取引額2684億元(約4兆1800億円)を達成した。前年の取引額2135億元(約3兆3300億円)と比較して25%増という好成績だ。
天猫に出店する各有名ブランドも軒並み好調だ。11日午前0時に双11がスタートしてからわずか1時間後、84ブランドが取引額1億元(約15億6000万円)を達成した。アップル、ファーウェイ、ナイキなど15ブランドはこの時点で10億元(約156億円)を突破している。
双11で例年ファッションカテゴリの首位を飾るユニクロが、取引額1億元越えの先陣を切った。スタート16分後には5億元(約78億円)に達している。今年初参戦だったアップルは、セール開始後わずか10分で取引額が昨年同日の1日の取引額の7倍超となった。家電カテゴリでは、ダイソンなどが同じく開始10分で昨年同日の1日の取引額を超えた。
オンライン通販と連動して、配送の受注額も大幅に伸びた。11日午後6時31分時点で天猫全体の配送受注額は10億4200万元(約160億円)で、前年同日の受注額をこの時点で上回った。
また、アリババと双璧をなすECプラットフォーム「京東商城(JD.com)」は今月1日午前0時から11日午後11時59分59秒まで開催した自社イベント「11.11京東全球好物節」で、累計受注額が2044億元(約3兆1800億円)を達成した。
さらに家電商品を主力とするECプラットフォーム「蘇寧易購(Suning.com)」では、傘下のオンライン通販サイト全体で受注件数が前年より76%伸びた。傘下の「蘇寧物流(Suning Logistics)」では受注荷物の99.6%がすでに発送済みだという。また、さまざまな優待が受けられる「SUPER会員」に100万人が新規加入したほか、モバイル決済件数は前年比139%増との詳細情報も発表された。蘇寧は傘下に抱える1万3000店舗がフル稼働し、対象商品を受注1時間以内に届ける「随時」サービスを全国18都市、2億3000万人に向けて提供した。
一方で地方在住者に人気のECプラットフォーム「拼多多(Pinduoduo)」は、「リアルタイムでデータを発表する体制が整っていない」として詳細の発表は避けた。ただ、11日午前0時16分時点で、農産品カテゴリが通常の220%増の売れ行きをみせたという。また、拼多多では今月1日から11日にかけてアップル製最新スマートフォン「iPhone 11」シリーズが40万台以上売れたという。
(翻訳・愛玉)
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