人型ロボット2000台を量産、世界に出荷へ。中国発ユニコーン「AgiBot」、韓国LG系・タイ財閥系も出資

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中国の人型ロボット企業「智元機器人(AgiBot)」がこのほど、韓国のLG電子及び未来アセットから新たな資金調達をしたことが分かった。LG電子がエンボディドAI(身体性を持つ人工知能)分野の海外企業に出資するのは今回が初めてとなる。

AgiBotは7月15日にも、タイの財閥チャロン・ポカパン(CP)グループのロボット事業部門から資金調達したことを明らかにしたばかりで、小売やヘルスケアサービスなどに用いるロボット開発を進めるという。

AgiBotの共同創業者、彭志輝氏は1993年生まれの若手研究者で、ファーウェイの高度人材募集プログラム「天才少年」に採用されて注目を集めた。2022年にファーウェイを離れ、同社の創業メンバーとして参加した。

これまでに少なくとも10回の資金調達を実施しており、25年3月時点で評価額150億元(約3000億円)のユニコーン企業となっている。出資者には高瓴創投(GL Ventures)や比亜迪(BYD)、上海汽車(SAIC)、臨港集団(Lingang Group)、騰訊控股(テンセント)、京東集団(JDドットコム)など、中国を代表するVCや大手企業が名を連ねる。

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AgiBotは業界に先駆けて人型ロボットの量産に成功している。共同創業者でエンボディドAI事業部総裁の姚卯青氏は7月末、すでに2000台を生産したと明らかにした。年内には生産台数が数千台に達する見通しで、工場や研究・教育機関、展示場、小売店などでの活用が見込まれている。7月には中国移動(チャイナ・モバイル)から総額7800万元(約16億円)の受注を獲得し、業界の注目を集めた。

また、海外展開も開始しており、北米や欧州、中東、日本、韓国、東南アジアなどへの出荷を進めている。製品は自動車業界や小売業界、サービス業界などでの活用が見込まれている。

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(36Kr Japan編集部)

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