360度カメラの「Insta360」、ライカのレンズを搭載したアクションカメラ「ONE R」を発表

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360度カメラを主に取り扱う中国発カメラブランド「Insta360」が7日、中国語のブランド名が「影石」に決定したことを正式発表した。同時に、複数のレンズモジュールを自在に切り替えできるアダプティブアクションカメラ「Insta360 ONE R」を発表した。

本体はレンズモジュール、コアモジュール、バッテリーベースの三つで構成され、レンズモジュールは必要に応じて自由につけかえられる。レンズモジュールは「360度モジュール」「4K広角モジュール」「1インチセンサー広角モジュール」の三種類。中でも1インチセンサー広角モジュールは独老舗高級カメラブランド「ライカ」と共同開発したものだ。

現段階では三つの製品バージョンがある。価格は「4K広角版」が1998元(約3万2000円)、360度パノラマ・4K広角の「ツイン版」が3198元(約5万1000円)、「1インチ版」が3498元(約5万6000円)。近くドローン向けなど複数のバージョンが順次リリースされる予定だ。

レンズ交換が可能であること以外に、ONE Rには以下のような特徴がある。

■ライカと共同開発した1インチセンサー:動画は5.3K、静止画は1900万画素とアクションカメラとしては高画質で、HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影にも対応する。ナイトモードも優秀だ。光コンポーネントのサイズは画質を決める一要素であり、暗所撮影におけるパフォーマンスにも影響する。ONE Rが1インチのセンサーを搭載する一方、現在市場に流通するアクションカメラの多くが1/2.3インチセンサーを採用している。

■アルゴリズムを改良することで映像がより安定し、使い道も豊富に:独自のスタビライゼーション技術「Flow State」をさらに改良し、安定したなめらかな画像を実現すると同時に、暗所における手ブレ補正機能が向上した。AIによる色再現機能も強化され、撮影時の光の状況や色差に基づいて色を自動補正する。

画像処理に関しても、内蔵されたAIが撮影から編集、加工までをサポートする。例えば360度撮影モードではAIが重要な被写体を自動で検出し、これをリアルタイムで追跡したり、編集時に最適な画角や再生速度を選び出したりして、ワンボタンで動画作成が完了する。

アクションカメラは屋外で行われるエクストリームスポーツの流行に伴って成長してきた。登山、スキー、ダイビング、サーフィン、サイクルスポーツなどの愛好者をターゲットとしている。さらに短編動画アプリが市民権を得たことでビデオブロガーの目に留まり、ユーザー層はさらに幅広くなってきている。

英調査会社傘下のTechNavioが発表した「アクションカメラ世界市場 2017~2021年」によると、世界のアクションカメラ市場は2017年から2021年までに15%成長すると予想されている。高画質映像を追究し続ける放送業界の影響もあり、高精細アクションカメラ市場の生産高は2021年までに33億ドル(約3600億円)に、超高精細アクションカメラ市場は22億ドル(約2400億円)に達すると推測される。今回Insta360が発表したONE Rツイン版では5.7Kの超高画質動画を実現し、動画圧縮規格はH.265を採用している。

市場の過熱に伴い、多くのメーカーがアクションカメラに注目しており、アクティブスポーツカメラに特化して市場シェアを独占してきた米「GoPro」もうかうかしていられない状況だ。ソニー、ニコンなどの老舗から、中国の新興デバイスメーカー・シャオミ(小米科技)系列の「小蟻科技(Xiaoyi Technology)」、ドローン世界最大手のDJI(大疆創新科技)などが続々と参入してきている。
(翻訳・愛玉)

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