米PayPal、中国でWeChat Pay対応店の決済が可能に テンセントと越境QRで連携
中国IT大手の騰訊控股(テンセント)傘下の国際決済サービス「テンペイ・グローバル」はこのほど、米決済大手PayPal Holdings(ペイパル・ホールディングス)傘下の国際決済サービス「ペイパル・グローバル」との相互接続を実現した。ペイパル利用者は中国訪問時、テンセントが運営する決済サービス「微信支付(WeChat Pay、ウィーチャットペイ)」対応店舗で支払いできるようになる。まずは米国の利用者向けに提供され、他国の利用者も段階的に利用可能になるという。
テンセント傘下のモバイル決済・金融サービス部門、騰訊金融科技(テンセント・フィナンシャル・テクノロジー)の洪丹毅副総裁が5月27日、広東省深圳で開幕した「第20回深圳国際金融博覧会」で明らかにした。
ペイパルのシニアバイスプレジデント、オットー・ウィリアムズ氏は、「中国には世界トップレベルのデジタル決済エコシステムがある。世界の旅行者にとって、シームレスな決済は中国での体験に欠かせない要素である」と表明。両社は連携し、世界の利用者をさらに結びつけ、国を越えたQRコード決済の相互連携の実現を進めると述べた。
ウィーチャットペイの香港版は2018年、境外の電子ウォレットを使って内地の「微信支付」対応店舗で支払いができる仕組み「外包内用」を初めて打ち出した。香港の利用者は内地で、新たに口座を開設することなく、使い慣れた電子ウォレットでそのまま支払いできるようになった。「外包内用」は現在、36の海外ウォレットと提携している。
テンセントは「外包内用」のサービス拡大に加え、「アプリ一つで中国全土をスムーズに旅する」という訪中体験も提供している。ますます多くの訪中外国人観光客が、ウィーチャットを通じて中国とつながり、「微信支付」やミニプログラムを利用して中国各地を便利に移動できることを認識しつつある。「微信支付」のデータによると、訪中外国人観光客が1~4月、国際クレジットカードに微信を紐づけた決済件数は前年同期比で80%近く増加した。【新華社深圳】