猛暑で「動けない車」続出 中国・小鵬、高級EVの空気サス故障で謝罪
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中国のEVメーカー、小鵬集団(Xpeng)の高級電動多目的車(MPV)「X9」で、猛暑時にエアサスペンションが故障し、走行できなくなるという報告がSNSなどで相次いでいる。これに対して小鵬は謝罪し、関連部品の保証期間を延長すると発表したが、ユーザーからはリコールを求める声も上がっている。
中国メディアによると、重慶市などで複数のX9オーナーが、走行中にエアサスペンションから空気が漏れ、車体の片側または全体が沈み込んだと報告した。現地では気温が40度前後に達する日が続いており、故障は高温環境下で集中的に発生したとされる。
小鵬は、一部車両について部品供給会社の製造工程にばらつきがあり、高温環境で長期間使用した場合、前輪側のエアサスペンションから緩やかに空気が漏れる可能性があると説明した。
同社は「利用者に不便をかけた」と謝罪し、X9の前輪側エアサスペンションについて、保証期間を従来の5年または12万キロメートル(km)から、8年または16万kmに延長した。保証は車両の所有者が変わった場合も引き継がれる。対象にはエアサスペンションユニットやエア供給装置、電磁弁、エアタンクなどが含まれる。
一方、SNSでは「発売前に高温試験を実施しなかったのか」「共通する不具合ならリコールすべきではないか」といった批判が相次いでいる。小鵬は現時点でリコールや部品の一斉交換について発表していない。
X9は2024年に発売された小鵬の主力高級MPVで、価格は35万9800元(約870万円)から。26年6月末時点でX9の累計納車台数は6万台を突破したという。
EV新興メーカー各社は新技術の採用を加速させることで商品競争力を高めている一方、製品の信頼性検証やサプライチェーンの品質管理には、より高い水準が求められている。新興EVメーカーが高性能装備の採用を急ぐ中、極端な気象条件に対する品質管理や、部品供給会社を含むサプライチェーン管理のあり方が改めて問われている。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)