NAND世界3位に浮上 中国YMTC親会社、科創板最大規模のIPO申請 7900億円調達へ

中国のメモリチップ大手「長江存儲科技(YMTC)」を傘下に持つ「長江存儲控股股份有限公司(CCSH Corporation)」(以下、長江控股)のハイテク企業向け市場「科創板(Star Market)」へのIPO申請は8月21日に受理された。その後、9月3日に上場審査の質疑段階へと進んでいる。上海証券取引所の公開情報でわかった。

同社は19億8000万~24億3000万株の公募を計画しており、330億元(約7900億円)の資金調達を見込んでいる。このうち208億元(約5000億円)は量産ラインのアップグレードに、122億元(約3000億円)は300層を超える3D NANDなどの研究開発に充てられるという。申請時の調達予定額に基づけば、科創板としてこれまでで最大規模のIPO案件となる。

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長江控股は2016年に設立され、武漢に本社を置く。同社は中国を代表する3D NANDフラッシュメモリメーカーだ。事業はチップ設計から、ウェハー製造、パッケージング・テスト、ストレージソリューションまでを網羅している。2026年4~6月期に同社のNAND出荷容量ベースの世界シェアは14%に達し、韓国のサムスン電子とSKハイニックスに次ぐ世界第3位に浮上した。

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AI(人工知能)コンピューティングの需要の拡大や、世界的なメモリ業界が上昇局面に入ったことに伴い、長江控股の業績は急速に伸びている。同社の売上高は23年から25年にかけて187億4400万元(約4500億円)から631億8500万元(約1兆5000億円)へと増加した。親会社株主に帰属する純損益は23年の191億8100万元(約4600億円)の赤字から、24年には67億7100万元(約1600億円)の黒字、25年には142億1100万元(約3400億円)の黒字へと転換した。

今年1~3月期、長江控股の売上高はさらに拡大して470億4200万元(約1兆1000億円)、親会社株主に帰属する純利益は333億7900万元(約8000億円)に達した。1~3月期の利益はすでに25年通期の2倍を上回っている。NAND製品価格の大幅な上昇が、利益の急速な拡大を後押しする重要な要因となった。

7月27日、DRAMのトップ企業である「長鑫科技(CXMT)」が上海証券取引所の科創板に上場した。国内の2大メモリチップ巨頭が相次いで株式市場への上場を果たす、あるいはその準備を進める中、DRAMとNANDという2大中核メモリ分野での中国の産業展開と資本獲得の動きは一段と加速している。

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*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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