中国・長江存儲、NAND出荷量で世界3位に浮上 キオクシア逆転も売上高は5位
調査会社Counterpoint Researchによると、価格上昇を受け、2026年4〜6月期の世界NANDフラッシュ市場の売上高は前期比70%増を記録した。1〜3月期も前四半期比90%増と高い伸びを示していた。
売上高ベースの世界NANDシェアでは、韓国サムスン電子が28%で首位、韓国SKハイニックスが19%で2位につけた。米マイクロンテクノロジー(Micron Technology)のシェアは15%に上昇し3位。中国長江存儲(YMTC)と日本キオクシア(KIOXIA)はともに14%で並ぶが、順位はキオクシアが4位、長江存儲が5位となった。米サンディスク(SanDisk)は11%であとに続いた。
AIインフラ需要が今回のNAND市場の成長をけん引している。AIの用途がモデル学習から推論へ広がるにつれ、サーバー向け(エンタープライズ)大容量SSDの需要が急増した。4〜6月期、エンタープライズSSDは世界NANDの総出荷容量(ビット換算)の48%を占め、前年同期の26%からほぼ倍増し、コンシューマー向け製品の供給を圧迫した。Counterpointは、26年末までにエンタープライズSSDが世界NANDの総出荷容量の半分以上を消費すると見ている。
長江存儲もシェアを急速に拡大している。同社の売上高ベースのシェアは前年同期の9%から14%に上昇した。出荷量ベースでも14%に達し、初めてキオクシアを上回り世界3位に浮上した。ただし、依然としてコンシューマー向けSSDが中心で、高単価のエンタープライズSSDの比率が低いため、売上高ランキングではマイクロンやキオクシアに及ばず、5位にとどまっている。長江存儲は中国国内のOEMメーカーへの供給を拡大するとともに、267層3D NANDの量産を開始し、自社開発のアーキテクチャー 「Xtacking(エクスタッキング)」に基づく300層超製品の開発も進めている。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)