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「中国テスラ」と言われている有力電気自動車(EV)メーカー「NIO(蔚来汽車)」は、3月18日米国市場取引終了後、2019年第4四半期および通年の決算報告書を発表した。
報告書によると、第4四半期の売上高は28億5000万元(約440億円)で、市場予想の28億6300万元(約430億円)とほぼ一致している。そのうち自動車販売の売上は26億8000万元(約410億円)で前年比20.6%減となった。2019年通期の売上高は前年比58%増の78億2500万元(約1200億円)だった。
同社第4四半期の調整後営業損失(非GAAP)は27億7490万元で(約427億円)で、前期比で18.6%増、前年比で16.0%減だった。2019年の調整後純損失(非GAAP)は109億2200万元(約1680億円)で、2018年より22.4%増加した。
NIOは、新モデルのES8およびSUVモデルのEC6の開発を始めたことに加え、NIO DAYで発表したバッテリーパック製品関連の業務やMobileyeとの協力による自動運転タクシープロジェクトも始動したので、第4四半期の研究開発費は10億2640万元(約158億円)となり、第3四半期より0.3%増加した。また、第4四半期には新モデルの市場投入はなかったが、販売/管理費用は前期比32.8%増の15億4600万元(約238億円)となった。
販売の大規模化の効果がまだ十分に現われていないため、今期のNIOの粗利益率はマイナス6.0%で、依然として大きな改善はないと見られる。
NIOは今年に入ってすでに累計4.5億ドル(約450億円)の転換社債による資金調達を完了したという。さらに、今年2月下旬、同社は中国合肥市政府と協力枠組協定を締結した。これによりNIOの中国本部が合肥市に建設されるほか、市政府は指定の投資会社と複数の投資家を通じ、同プロジェクトに100億元(約1500億円)を投資する計画だ。
政府と投資家からの資金は確保できていたが、安定した収益性の高いビジネスモデルをどう構築するのかは、NIOにとって依然として長期的な課題である。
誰も予想しなかった感染症の拡大により、2020年の自動車市場の成長は一時停止ボタンが押された状態だ。
NIOは、2020年第1四半期の納車数が3400台〜3600台で収益は12億元〜13億元(約180億円~195億円)と予測している。2019年第4四半期より約55.3%から57.6%減少する見込みだ。
決算報告の電話会議で、創業者の李斌氏は以下の通り述べた。
「粗利率の改善は2020年のわが社の重大目標の1つである。サプライチェーンの最適化、バッテリーパックコストのさらなる削減、生産規模の増加などにより、第2四半期に粗利率はきっとプラスになり、また年末までに2桁の粗利率を実現できると信じている 」
(翻訳・編集:Ai)
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