JDドットコム、1〜3月期はAI投資を拡大 デリバリーなどの新規事業赤字で減益
中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)は5月12日、2026年1〜3月期決算を発表した。売上高は前年同期比4.9%増の3157億元(約7兆3000億円)、親会社に帰属する純利益は同53.15%減の51億元(約1200億円)。3月末時点での年間アクティブユーザー数は7億4000万人を超えた。
小売事業の売上高は前年同期比1.8%増の2685億9000万元(約6兆2000億円)、営業利益率は5.6%となり、過去最高を更新した。しかし、新規事業の損失が全体収益の重荷となっている。フードデリバリーやインフラ・不動産管理の「京東智能産発(JINGDONG Property)」、共同購入サービス「京喜(Jingxi)」、海外EC事業など新規事業の売上高は、前年同期比9.1%増の62億8000万元(約1400億円)だった。一方、営業損益は103億5000万元(約2400億円)の赤字で、前年同期比約6.8倍に拡大した。
京東もAI事業を強化しており、得意とするサプライチェーンや産業分野への応用を進めている。1〜3月期には、独自開発の大規模言語モデル「JoyAI-LLM Flash」をオープンソース化した。同モデルは、同等のタスクを実行する際のトークン消費量を業界他社モデルの4分の1以下に抑えられるという。
物流では、自社開発した物流ロボット「狼族」シリーズを世界500カ所の倉庫に配備し、自動化率は95%に達した。消費者向けでは、同社のAIエージェントプラットフォーム「JoyInside」は、家電、ロボット、玩具分野の約200ブランドと提携している。
さらに、世界最大規模のエンボディドAI向けデータ収集センターの建設も進めており、2年以内に1000万時間分の実環境動画データを蓄積する計画だ。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)