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7月16日の米国市場取引開始前、半導体製造受託生産世界最大手の「TSMC(台湾積体電路製造;台積電)」が、2020年第2四半期の決算を発表した。同四半期、TSMCの総収入は前年同期比34.1%増の3106億9900万台湾ドル(約1兆1308億円)に達してブルームバーグの予想を上回り、純利益は同比81%増の1208億2000万台湾ドル(約4399億円)となった。また粗利益は1646億2000万台湾ドル(約5994億円)、売上総利益率は53%だった。
TSMCは、半導体製造技術において、熟練した7nm / 5nmプロセス製造技術を擁しており、長年にわたりAppleやファーウェイ、NVIDIAなどの企業から、半導体の受託生産を請け負っている。2020年秋に発表が予想されているAppleの「iPhone12」シリーズには、TSMCの5nmプロセスで製造される「A14」チップが搭載される予定だ。ただアメリカ政府による規制の影響を受け、ファーウェイ傘下の半導体メーカー「ハイシリコン(HiSilicon=海思半導体)」からの受注が停止されたため、2020年第4四半期末から2021年第1四半期にかけて、TSMCの収益にはある程度の影響が予想される。
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